紫電改の改って改良型の意味なんだろうけれどその元になった紫電とはあまり似てないんだよね
その紫電も水上戦闘機 強風の陸上戦闘機化で生まれている
だから紫電改は強風の改良の改良なんだよね
川西航空機が手がけたのは水上機ばかりだった
上陸部隊の援護用として開発された川西航空機の水上戦闘機 強風だったが同時期の中島航空機が零式艦上戦闘機を水上機として改良した2式水上戦闘機の活躍におされ出番が少ない
戦局は上陸作戦より拠点防衛の局地戦闘機の重要性に傾いており川西航空機でも水上戦闘機強風を陸上戦闘機に改良する計画を立て開発されたのが紫電だった
強風は水上機ゆえに翼下にフロートを装備するため機体の中程より翼がありこのまま紫電として改良されたために脚部の脚が長くこの長い脚が故障の原因になっていた
中翼に脚を付け伸縮式の脚支柱構造という2段式の引き込み脚にした複雑な構造になっていた為に故障が多かったようだ
紫電改は翼を低翼とし脚部の長さが30センチ程短くなり脚間も0.6m程狭くなり100kg程軽量化してこの欠点を改善した
翼も新設計されたうえベルト給弾式(装弾数900発)に改良された99式2号20mm固定機関銃4型4挺を搭載する事が出来た
これでかなりの重武装になった
強風からの改造で紫電はかなり部品点数が多くなっており紫電改では機体の大量生産に対応する為に機体のみの部分点数が3分の2程に改善されていた
強風のエンジンは直径がでかい火星が搭載されていた為、胴体直径はエンジンに合わせて太い設計だったが紫電で直径が小さくなった誉を搭載するも胴体の再設計がされず太いままになっていた
紫電改では胴体は再設計され胴体内機銃も最初から無い為少しだけスマートになった
これで視界もかなり改善されている
搭載されていた誉21型18気筒2重星型2000馬力級のエンジンは高性能ゆえに補機類等の性能が追い付かず安定した性能が出せないまま量産され続けられていた
紫電改が訓練中に空中分解事故を起こしている
急降下で主翼の一部に音速を超えた部分あり、そこから衝撃波が発生しての分解事故だったそうだ
あまりに高性能過ぎた為、遷音速に到達した紫電改はその後も何度か事故を起こしている
これほどの戦闘機だったがすでに物資不足で満足に生産出来ないため生産数は428機しか作られなかったし活躍も開発の遅れで半年程だったそうだ
遅すぎた誕生で活躍の場はあまりなかった残念な傑作機だ
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