荒野のコトブキ飛行隊第8話 双発戦闘機 屠龍の37mm戦車砲が熱い!

アニメのメカ

長距離多用途双発戦闘機の登場

川崎航空機製日本陸軍キー45改乙2式複座戦闘機屠龍が飛行船の上部ヘリウムガス気嚢に穴をあける

使用したのは胴体下方に搭載された特別装備の94式37mm戦車砲だ

この戦車砲の重量は150kg全長1.55m初速600m/秒

この馬鹿でかい戦車砲は元々は戦車用37mm砲で採用した理由はアメリカ軍爆撃機B17の防弾燃料タンクを破壊するためだったそうだ

20mm機関砲でも防弾燃料タンクを発火させることは難しかった為に採用になった

発射時の衝撃は相当なものでこの後の改良でホ203 37mm機関砲となり機首に移された

装填シーンは1発ずつ装填していたが再装填には3分、携行してる弾数は15発だ

射程は100m、ギリギリに接近しての砲撃になる

元は95式軽戦車用94式戦車砲で、弾丸重量は700gもあり100m先から25mm鋼板を撃ち抜けた

この37mm対戦車砲は米戦車に有効射程は320mだそうだが命中率を上げる為にはもっと接近すべきだろう

当たれば威力は絶大だが当てる為にはリスクが大きすぎる

こいつで高度1万mで侵入してくるアメリカ軍爆撃機B-17を撃墜しようというのだ

アメリカ軍B-17爆撃機の最大速度は520km/h程で隼のような軽戦闘機よりは早い

機体選定は重武装で優れた防弾能力を相手にする為に大口径砲を搭載するのだが機首にエンジンの無い大型で高速の双発戦闘機が選ばれるのは必然であった

しかし2式複座戦闘機屠龍には高高度性能は無くマイナスの気温の中で戦わなければならなかった

2式複座戦闘機屠龍の機体にはほとんど防弾装備は無く翼の3分の1が燃料タンクで発火しやすかったそうだ

この機体はかなり大きいもので全備重量は5409kgもありエンジンは三菱1式ハー102(海軍名称 瑞星20型)空冷複列14気筒1080馬力を2基搭載して住友ハミルトン油圧式恒速3翅のプロペラで最大速度は540km/hになる

後方には98式7.7mm旋回機銃が搭載されておりアニメでは追ってきた4式戦闘機疾風をこの機銃でねらうが尾翼が邪魔で狙いきれない

アニメには時々デカイ砲撃兵器が戦局をいっぺんににひっくり返すシーンがあるが現実的にはそんな訳にはいかず一発必中の限定的な事が多い

有力な兵器ではあっただろうが膨大な数の爆撃機B-29と護衛戦闘機P-51の前には戦局変えることはできなかった

数には勝てないのだ

 

 

 

 

 

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