荒野のコトブキ飛行隊第6話、ゼロ戦対隼強いのはどっちだ?

アニメのメカ

海軍零式艦上戦闘機32型と陸軍一式戦闘機隼1型との戦闘シーンで同じ日本軍の戦闘機のためにシルエットはそっくりで性能差でも違いがないのかと思ってしまう

謎のパイロットが乗る海軍零式艦上戦闘機32型(A6M3)のエンジンは栄21型を搭載されている

中島飛行機製の空冷式複列星型14気筒28リッターエンジンは海軍では栄21型(陸軍呼称はハー115)と呼ばれる

中島製の改良型キャブレターにより空戦性能は格段に向上した2段式過給機付き

離陸出力は1130馬力を発生した

コトブキ隊の陸軍一式戦闘機隼1型は同じく中島航空機製エンジン99式ハー25(栄10型) で離陸出力は990馬力になる

同じ中島飛行機製エンジンでも隼が栄21型と同じエンジンを搭載するのは隼が2型になってからだ

こうなると動力性能はどう考えても隼1型が不利になる

これに零式艦上戦闘機には住友金属工業製ハミルトン式定速プロペラが搭載され空中戦での差は段違いになる

一式戦闘機隼は二翼定回転と性能差は歴然たるもの

零式艦上戦闘機の正規全装備重量は2544kg

一式戦闘機隼1型は2243kg

軽い方がいいと言いたいところだが隼の軽量化は運動性能を機体強度限界ギリギリまで削った結果のため強引な挙動を行うと機体外板にシワが寄るほど弱いのだ

武装となると零式艦上戦闘機32型は毘式7.7mm機関銃2挺、99式20mm機関砲2挺

一式戦闘機隼1型の武装は89式⒎7mm機関銃2挺または12.7mm機関砲2挺になる

7.7mmと12.7mmの弾丸は銃弾だが20mmは炸薬が入った砲弾のため当たると大穴が空いてしまうと攻撃力も桁違いだ

ただ銃撃は当たらないと落とせないため照準器が大事なのだ

零式艦上戦闘機32型の照準器は98式射撃照準器が装備されている

一式戦闘機隼1型は眼鏡式照準器でライフル銃の照準器のようなもので覗く様にして使用するため視界が限定される

98式射撃照準器はドイツのRevi C2のコピー品で視界を遮ることが無い

これだけ見ても性能差は大きくパイロットの腕でカバーできるものでは無い

一式戦闘機隼1型は設計思想に軽戦として運転性能に特化して格闘戦至上主義で開発されその上、陸軍の航空機用機関砲の開発遅れで貧弱な武装になってしまった

一方、零式艦上戦闘機は世界的に重武装化の動きに対応し最初から20mm機関砲を翼に搭載するため強度は格段に高い

この2機の戦いはどう見ても零式艦上戦闘機32型の勝ちにしか思えない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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