ガールズパンツァー最終章第1話に鮫さんチームが参戦した
まるで船のようにゆらーりゆらーり登場してきた馬鹿でかい戦車だ
車体の上に船のマストのように立てられているのは無線用アンテナだ
初めて見た大洗女子はダンゴムシだとか焼き芋だとか言ってたが実際に近代の戦車の型から少し掛け離れた感じがするが初期の戦車とはこんなシンプルな菱型をしていたため菱形戦車とも呼ばれていた
第1次世界大戦中の1916年にドイツとイギリスの戦いの最中イギリス軍が登場させたのが重戦車マークⅠ型だ
これが世界初の戦車になる
この後マークⅠ型は改良されてⅣ型に発展したのが今回登場したマークⅣ型だ
開発したのはイギリスピッカース社
重量は28トン
8人乗り
105馬力のエンジンを搭載している
装甲の最大厚みは12mmで歩兵の銃に対しては十分だった
兵装は左右に1門ずつフランスホチキス社の57mm榴弾砲又はイギリス7.7mmルイス機銃が搭載されていた
榴弾は弾丸の内部に炸薬を充填しており爆発で破片と爆風で被害を与える事が目的で装甲貫徹力は低くて対戦車には向いていないが当時は戦車が居ないのだから当然で対歩兵戦闘に特化している
非力なように思えるがこの当時の戦車は塹壕を乗り越えて敵陣に歩兵と共に侵攻するのが目的で戦車戦はまだ考えられていない
この戦車を1918年に日本陸軍が輸入している
日本はかなり早くから戦車に注目していたがこの菱形戦車を国産化で参考にする事はなかったようだ
ストーリー上で橋から他の戦車を下ろすためマークⅣ型を利用したが全長8mで上部の突起物の少ない車体は好都合だった
でも他に利用価値があまり無いんじゃないかな
戦車戦を目的にしていないし乗員8人が忙しいほどに人手がいる
まず車長
操縦士
右ギア操作員
左ギア操作員
右砲手
左砲手
右装填手
左装填手
8人すべてに役割がある
操縦するのは3人で行う
操縦士がアクセルとギアを操作し、後の2人が操縦士の声で左右のキャタピラの曲がる方向の側にブレーキをかけて旋回する事になる
だから動きはガクガクしたものになる
エンジンは車体の中央部にトランスミッションと共にいっぱいに広がっておりかなり狭い
搭載されたエンジンはダイムラーフォスター社製だ
この当時は小型で高出力なのはガソリンエンジンでマークⅣ型もこれを搭載する
でも船舶科が扱う戦車としてはこれほどまでぴったりしたものはほかにないんじゃないかな
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