でかい飛行機だよね
敵の機銃弾を右に左にと軽々と避けていく大型の飛行機にちょっとびっくりした
元飛行機乗りだとイサオが言い敵を迎え撃つと出て行ったから強力な戦闘機が出て来るだろうと待っていたらエッ?て思っちゃった
愛知航空機が開発した艦上攻撃機流星11型B7A2
装備重量5700kgにもなる2人乗りの機体だ
エンジンは中島飛行機製空冷の誉11型で星型9気筒を2段重ねにして複列18気筒にした1800馬力の強力なもので当時の最新技術のかたまりだった
マグネシウム合金鋳造部品や鋳造製特殊鋼で軽量化を図りエンジン重量は830kgしかなく世界でもトップクラスのものだ
海軍では誉11型と呼ばれ陸軍ではハー45・11型と呼んでいた
最大速度は543km/時で飛行性能は彗星より良かったそうだ
特徴的な翼は主脚柱を短くする目的で逆ガル翼を採用していてカッコいい
胴体内に爆弾を搭載し九九式20mm1号4型機関砲2挺と二式13mm旋回機銃で武装している
20mm機関砲の弾数は各100発にもなりストーリー中の四式重爆撃機飛龍なら防弾性能の低い機体なので落とすことは可能だ
ただストーリー上のあれ程の機動性があったかどうか疑問に思う
生産は100機程で戦果ははっきりしない
だからこそ天上の奇術師と呼ばれるパイロットにはふさわしいのかもしれない
操縦席は高い位置にあり前にあるカウリングは低く下げられているため視界はかなり良いだろう
コンセプトは艦上爆撃機と艦上攻撃機を一つで済まそうと海軍は考えた訳だが爆弾を積んで動きの鈍った機体を自分自身で守りきれるはずなく戦闘機のカバーがないと撃ち落とされるばかりだ
要するに中途半端な機体なのだ
しかし爆弾を積まず操縦員と偵察員の2人が視界の良い機体でカバーしながら空戦をするのなら1人乗りの戦闘機より戦場を見渡せるため有利に働く事もあるだろう
そうなると執事の役割は大きいと思う
奇術師には有能な助手がいて最高のパフォーマンスができるものだ
イサオが凄いのは執事と飛び4つの目で戦場を見渡し状況判断が出来るのが強い秘密じゃないのだろうか
現在でも航空自衛隊の2人乗りのFー4ファントムと1人乗りのFー15イーグルで模擬空戦にてFー4ファントムが勝つ理由が4つの目だと言われる
頼りになる相棒と共に飛ぶからこその最強は現代でも通じるものがある
2人乗りの戦闘機って有りだよね
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