KawasakiZZR1400ラム圧加給で200馬力に届こうかという高性能なバイクなのだが長距離を高速で旅をするのに最適なツアラーとしても使われるため消耗も激しい
バイク屋にそんなZZR1400が持ちこまれ整備を受けていた
車体を複雑なカウリングが覆うためアクセスするのも大変だ
モノコックフレームがエンジンの上を通るためプラグへのアクセスはエンジンのヘッドカバーとモノコックの隙間だけだ
そこに手を突っ込んでプラグホールの奥まで入ってるダイレクトイグニッションを4本とも引き抜く訳だがカタくてぬけない
隙間が狭くて手に力が入らない
ダイレクトイグニッションのカプラー下に梃子の原理で持ちあげれそうな工具を差し込んで引き上げるのだが隙間がないから真っ直ぐ引き上げられない
プラグはその奥でエアーブローしてから取り外す
イリジウムプラグは長寿命と言われるが高回転で使用するバイクの場合は短命になりやすい
エンジンが突然吹けなくなり修理にもちこまれる
プラグを外してみても見た目は新品と変わらないのだが外に引っ張り出したダイレクトイグニッションにプラグを差し込んでセルを回してみると火花は飛ばないか火花が弱い
こうなる前に早めにプラグ交換すれば良いのだがちょっとした点検がかなり面倒なのだ
スーパースポーツなど外装、燃料タンク、エアクリーナーボックスと外す部品はかなり大変で素人では手を出しずらい
ZZR1400はまだましな方なのだが面倒な事に変わりない
たかがプラグ点検でこうなのだ
整備を生業とする人たちにとって整備性は高性能化と共に悪化していく
診断機任せで原因の特定はされても修理方法は技術に差がでる
不調の原因は経験がなければ推測するしかなくなるが高価な部品をどんどん変えていけるわけがない
システムが複雑化し高価格な部品と修理代に驚くことになる
何処かで妥協したり、諦めて手放したり
君のZZR1400はまだ最速かい?
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