荒野のコトブキ飛行隊 第3話艦爆彗星は美しい

アニメのメカ

エリート興行のリーダーが乗る2人乗りの航空機が愛知航空機製D4Y艦上爆撃機彗星12型だ

乗員は操縦員1人、偵察員1人になる

艦上爆撃機の機種は日本には無く最初はアメリカから学んだものだ

その後ドイツから爆撃機を買い込み国産化した

艦上攻撃機と艦上爆撃機では少し違っていて艦上爆撃機には前方に固定機銃が搭載されているため身を守ることが艦上攻撃機よりましになる

愛知航空機がライセンス生産するダイムラーベンツDB601Aを国産化した熱田32型液冷エンジンを搭載する

12気筒1速1340馬力高度1700mを発生、最大速度は580km/時にもなった

この12型には一式7.9mm旋回機銃か12.7mm旋回機銃(12型甲)を後部座席に搭載されておりこれでコトブキ飛行隊の隼を撃ち落とした

前方にも九十七式7.7mm機関砲が2挺装備されている

日本で初めて艦爆彗星が胴体内に500kgの爆弾を搭載することができた

これにより今までの250kg爆弾は装甲の厚い船には効かなかったが500kg爆弾を搭載する事で決定打を与えることが出来るようになった

性能だけ見ると素晴らしい機体だが日本の工業技術はかなり低く液冷エンジンの製造は困難でベアリングの玉ひとつをとっても満足できるものは生産出来なかった

油圧操作のシステムを電気操作に変更して油漏れ等の故障低減を図ろうとしたが配線の被覆ですら布巻き紙巻きで漏電、ショートが多発し満足に稼働率が上げられない

解決策にエンジンを空冷の金星62型に換装して稼働率を上げた

この43型の彗星はカウリングがでかくスマートだった液冷エンジンとはシルエットがかなり違いまったく別の機体に見える

主人公たちは少女達ばかりだが実際の大戦中でも少女達は戦闘機に関係があった

男達は兵隊にとられてしまい製造現場には素人が大量に入ってくる

その中には14〜15歳の少女たちも連れてこられていた

金属加工後の仕上げ等、非力な者でも出来る仕事をやらされていた

軍需工場で働くのだからアメリカ軍の爆撃銃撃を受けるわけで無事に済まない

子供を戦争に利用して勝てる戦いだと国民は信じていたのだろうか

日本軍首脳部は戦争に負けた後の自分の保身にすでに動いていただろう

日本軍機はとてもスマートで美しく軽量で機動性に優れていた

そのために製造に手間がかかり手作業も多かった

量産に向かない設計なのだ

軽量な理由も防弾対策がほとんどないためでパイロットの生存率が低かった

美しくて悲しい日本軍機はそんな飛行機だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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