飛行機が登場するアニメは多々あるがまさかのハヤブサが主役の作品がつくられるとは思っていなかった
登場したハヤブサは照準器が風防の外側にはみ出しているので眼鏡式照準器のようだ
この照準器だと接眼部を覗かないと使えないので撃ちにくい
照準器が眼鏡式だとこの機体は型式はキ43 Ⅰ型ということになる
エンジンは九九式 950馬力 空冷式2重星型14気筒が搭載されていて最大速度は495km/h 上昇限度は11750m
プロペラは2翼定回転で調整ピッチ式では無い
武装はプロペラ同調装置搭載の胴体内機銃装備で12.7mm機関砲機関砲が2門だけとかなり貧弱な装備になる
ストーリー中に紫電に乗る男のパイロットがハヤブサを見て軽蔑した態度をとったあと敵の零戦にあっという間に落とされたが鈍重で空戦性能が劣る機体表現が良くできていた
まず感動したのがハヤブサの発進シーケンスだ
カウリングフラップを開けて冷却空気量を調整し燃料タンクチェックから始まるエンジン始動シーンは感動モノだ
細かく指差し確認後エンジン始動を大声で整備士に伝え始動後は右手を挙げてチョーク(車輪止め)を外してもらう
なかなかこんなシーンは見れないだろう
発進後もリアルだ
木製甲板を飛び出すと機体が一旦落ちて上昇する表現も見事だ
プロペラ機はジェット機みたいにピュンピュン飛んでいかない
ほんとうにゆっくり進むのだ
時速500kmなんてそんなもんだ
旋回すると機体がミシミシ音を立ててゆっくり機動する
銃撃音も操縦席後ろの装甲板かエンジンに当たる音は重い音で他の部分に当たると軽い音に分けた表現にしてある
できれば20mmと12.7mmの音と表現は変えて欲しいかな
エンジン音も素晴らしく巡航から戦闘機動に移る時の高まる音に興奮する
見事なのは操舵翼の動きと振動だ
風を切る音が翼を介して見える
弾幕も真っ直ぐ飛ばないし曳光弾の光もリアルだ
照準器も眼鏡式と光像式で表現を変えてあるのも細かい
銃撃中は機体下の空薬莢排出口から空薬莢を落とす絵が観たいかな
エンジンが撃たれると煙が出て翼内燃料タンクなら炎がでて墜落していくのも分けてあって良かった
帰投時に引き込み脚が油圧で動くため右側が出て次に左側が出てくるところも表現されていた
さすがに着艦距離は短すぎるかな
航空機用12.7mm機関砲の装弾数は1挺あたり270発しかなためすぐに弾切れになる
この弾数をリアルに表現すると1機の戦闘力はわずかなものでここは気にせずガンガンに撃ちあってほしいものだ
この荒野のコトブキ飛行隊はメカニズム好きにはたまらない作品だ
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