バイク好きだとサスペンションは気になるパーツの一つだろう
標準装備のサスペンションはコストダウンされたものが多いため調整機能が省かれていたり内部パーツが簡略化されていたりする事がある
もちろん標準装備のサスペンションでも性能的には問題などあり得ないわけでこのまま廃車するまで使用する人もいるだろう
標準装備のサスペンションで足りないのはもう少し先の走行性能の向上に対応しずらいのとカスタム性が欲しいということだろう
リアサスペンションに限って言えば標準装備のサスペンションは分解不可とされているものが多く交換しないと性能を取り戻せない
だからアフターパーツメーカーの製品に交換することになるわけだがサスペンションだと一番人気はオーリンズ社の製品だろう
オーリンズのサスペンションは金色のアルマイトに丁寧な切削加工のパーツで見た目は美しく調整機能も幅広く高性能だ
分解整備して再使用するため高価であっても長く使用する事が出来るのも利点だ
この人気のオーリンズサスペンションを標準装備してしまおうとメーカーが考えるのは当たり前の流れで高性能モデルとしてカタログモデルになるわけだが、この標準装備のオーリンズサスペンションが果たしてどんなものなのか、じっくり見た事があるだろうか
そのドゥカティ748Rは標準装備で前後にオーリンズサスペンションを奢られたスペシャルモデルだ
標準モデルが156万円に対しこいつは192万円に跳ね上がる
リアサスペンションの分解整備に持ちこまれたこいつのオーリンズサスペンションの部品を見せてもらうと外装はアフターパーツで売られているものと区別はつかない
だが決定的に違うパーツがある
もちろん寸法等はまったく同じなのだが材料がまったく違うのだ
それは別体タンクのシリンダーだった
鉄なのだ
建設現場で使われる足場用の丸い鋼管みたいなものが研磨加工もされていないようでサビないようにメッキされて使われていたのだ
アフターパーツ用のオーリンズもみせてもらった
シリンダーがアルミ製で丁寧に研磨され灰色の特別なメッキ加工されたものが使用されていた
つまり見えない所でコストダウンがしっかりとされているのだ
標準装備のオーリンズのありがたみがこれだけで消え失せてしまい748Rの魅力も霞んでしまった
メーカーの宣伝文句もジャーナリストのインプレッションも現実をみると薄っぺらいものに感じてしまうのだ
高価なアフターパーツが標準装備されていたら少しメーカーを疑って見たほうが良い
標準装備がお得な値段ならコストダウンは避けられないものだからどこかにしわ寄せはいっている
スペシャルなものは値段もスペシャルものになって当然なのだ
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